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スタートレック、見たよ! [映画感想]

映画を見に行く話をしていて。
「この前のも面白かったよね、ターミナル4」とぶちかましてしまいまして。
「トム・ハンクスは四回も空港に足止めされるんかいっ!」と家人に突っ込まれました。
ちょっと間違えただけジャナイカ…… orz


今週いっぱいで上映終了なので、あわてて見に行ってきました。
オリジナルを元にリメイクしたというこの作品、イマイチ話題にならなかった気がするんですが。
私は、今までの作品を適当に摘み見している『中途半端なファン』です。
だからまあ「あまりうるさいことを言わない、かつそこそこ設定を判っている」という手ごろな視聴者ではないかと。

さて、感想です。
面白かった!
まず冒頭での戦闘。状況説明と盛り上げがうまい。つかみはオッケーって感じです。
この時点では、敵の行動がさっぱりワカリマセン。でもオープニングだからいいんです。
「彼はたった12分間の艦長だった。だが、君を初めとする800人余りの乗員を救った」
うまい! うまいよ! 一言で「彼」を説明したよ! 
ネタばれになるので「彼」が何者かは書きません。興味をもたれた方、ぜひ見てください。

オリジナルの過去話なので、カーク船長(艦長と書くべきか?)をはじめとするキャラが次々出てきます。
私は主要数人しか覚えていないんですが、ちゃんとわかるんですよ。別人が演じているのに。
しかも、ウザくない程度にキャラ立てをしてある。あれだけの人数を出して、印象に残るようエピソードを付加してある。ナイス! と思いました。
カーク船長はあまりにもやんちゃっぷりが強調されたので、彼を次期船長に! っていう展開に「?」な視聴者もいたかなって気はします。
私はアリだと思いました。いい年になってもあの性格ですからね、彼。
若いときはあれくらいじゃないと。
今でもSF古典ギャグのネタにされる「ミスタースポック」については、ちょっと念入りに書き込まれてました。
正直今回の主役は彼です。好き嫌いは分かれるでしょうが、私は惚れ直しました。

画面はとても見ごたえがありました。監督がリアリティにこだわったそうですが、そのせいかスターウォーズやターミネーターに比べると泥臭い印象です。
何がイカンのだろう? いやに工場くさい船内環境のせい? 
いや。私はあのダサいユニフォームのせいだと思う。
オリジナルにつながる以上、勝手にデザイン変更するわけに行かなかったんだろうな(ほろり

スタトレには「物質転送機」というお便利アイテムが登場します。
あれは便利すぎます。まあ、ないと色々困るかなと思っていたら。
今作ではあれ「プロトタイプ?」みたいです。なので使うとユカイなことになります。
私はこの設定が一番面白かったな。手動設定とかぎりぎりでの脱出とか、魅せてくれましたよ。

と、ここまで書くと「じゃ、どんなピンチになっても主人公死なないじゃん。だって未来は確定してるんでしょ?」と思いませんか?
ところが。ここもうまーく設定してあるんです。カギはスポック。
まあ、見も蓋もなくいえば「昔からのファンの多いキャラ」をそう簡単に死なせたりするわけがないのですが。
それでも「絶対死なない」と思いながら見るのと、「もしかして…」と思いながら見るのでは盛り上がりが全然違います。
賛否両論ある設定なのですが、私は「よくやった」と思いました。

スポック母の最後の行動が「?」だったんだけど、何か見落としたのかな? それともオリジナル見てないと判らない何かがあったのかな。それだけが心残りです。
あと、関係ないけど私はDr.マッコイのファンです。
野生のカン男とロジック男に挟まれて苦労しているところがツボで。
出てきてくれたときには心の中で絶叫してました。 よかったわぁ彼のキャラ。

と。一気に盛り上がった感想を書いた理由ですが。
その日館内には、私たちともう一組しか客がいなかったんですよ。
え~(涙 まさかこんなに不人気だったとは。
あまりのことにショックを受け、つい朝イチで書きなぐったという次第です。

この駄文を読んで、少しでも興味をもってもらえたら嬉しいなと思います。

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ターミネーター! [映画感想]

鳩山総務相が言いました。
「弟さんの代表就任おめでとうございますと言われたのですが、あちらが兄です!」
よかった、勘違いしていたの私だけじゃなかった。
先月家人に指摘されるまで、自民鳩山氏の方が兄だと思ってましたよ。
なのでこっそり彼らのことを「政界のエルリック兄弟」と呼んでます。
ドチラノ兄弟モ、目標ニ向カッテ頑張ッテ欲シイト思イマス。

先行上映行ってきました。
ターミネーター無印(1)はずいぶん昔だったと思います。
私はデートで見たくらいだ orz なので、ファン層は自分くらいの年齢だと思っていたのですが。
ぱっと見、若い男性がほとんどでちょっと意外でした。
なんか楽しそうに過去作品について論じてる人たちがいるし。
まあ、先行上映に来る人はかなりのファンですよね。先行上映は初めてだったので、期待感がオーラになって漂っている感じ、なかなか良かったです。
ちなみにファンなのは私ではなく家人です。
でも、ニュース見ていると今作は、女性人気も相当なものだとか。

4は今までと舞台設定を一変し、ついにあの伝説の世紀末救世主ジョン・コナーが登場です。
今までも出ていたわけですが、まだ勇者以前の少年でしたから。
その設定だけでも期待盛り上がりまくりです。
舞台が「審判の日」以降ということは、機械たちと全面戦争がついに見られる。
1~3では過去にターミネーターが送られて来るので、人間型じゃないと色々差し障りがあったわけで。
でも4は違うよ? 無理に人間型じゃなくていいんだよ? どんなデザインになるかな~。
と思っていたら。もちろん多種多様な機械が登場して楽しかったのですが、人間型も大量生産している模様。
なんでなのかな? いまさら人類は騙されんぞ?
かと思ったら旧型も登場しました。T-800とか。ええ、初代ターミネーターですよ。
シュワちゃんはさすがに今のお仕事が忙しいはずだから、登場しないだろうと思っていたのに。
フルCGで「20代ムッキムキ」のコナン・ザ・グレート状態でした。
……すでに特番でネタばれしてたから、これは言ってもいいんだよね? 

ジョン・コナーは作中で繰り返し、世界に向かって自分の名を放送します。
自分の名が、残された人類に与える影響を知っているから。
なんて重い、重すぎる責任だろう。サラが命がけで伝えたことが、ついにここで花開く。
あの格好良さに、本当しびれます。このシーン見たさに足を運んだといっても過言じゃない。
そしてスタッフ、続き作る気満々。頑張ってほしいと思います。期待しているぞ~。
次は、カイルを鍛えないと。彼に真実を悟らせずに育てるのが、結構大変だと思うんですがどうでしょう?

ジョンの奥さん(の名前)が3に出てきた彼女だったことに気付いた(思い出した)のは、見終わってチラシを読んでからでした。
なぜか3はあまり印象に残っていなくて。見たはずなのに、シュワちゃんが出ていたかどうかさえ覚えていなかった。
なんか今日、TVで放送してくれるらしいのでラッキー☆です。
マジ、女ターミネーターしか覚えてないって、どうよ。
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容疑者Xの献身 [映画感想]

先日やっとレンタルを借りられた。
見たかった作品が立て続けに出たので、覚えているうちに書こう。
……書こうよね、自分。

容疑者Xの献身。ガリレオ劇場版と銘打っているが、雰囲気はかなり違うと聞いていた。
原作の短編シリーズは、たしかにTVシリーズにすると面白そうな感じだった。
タイトルからして他の作品と違うよね、と思っていたのだが。
見て判った。本当に、容疑者Xが徹頭徹尾献身する話だった。
容疑者Xの愛情、でも執着でもない。見ても読んでもこのすごさはきっと伝わると思う。

映画を見る際に、ちょっと注意。
1.柴咲コウファンの方
2・ガリレオは科学的推理がメインと信じる人
3・ミステリーは本格しか認めない人
このような人たちには物足りない部分があると思う。

公開時に耳にしたのが「ガリレオVS容疑者、天才同士の戦い」という感じの紹介だった。
友達がいるのかさえ不明な謎キャラの湯川先生が、あんなに心を砕く人物。
二人の出会いや、お互いをどう評価していたかなどを、現在進行形の話と要領よく取り混ぜながら見せてくれた。
難解な数学に挑む孤独で不運な天才という、かなりつかみにくいキャラなのに。拍手。

推理合戦というと、古典である金田一などだと「探偵の推理の裏をかこうとしてアレコレする容疑者」というイメージになる。
この作品では一味違っている。
事件は冒頭で起こり、湯川が関与する時点ですべてが終了している。
正確には、「事件がどの方向に向かってもすべて解決する式が、容疑者の脳内に完成している」
以下ネタばれ含むので、反転します。

映画が始まってすぐ殺人が起こるので、見ている側には犯人も容疑者もわかっている。
つまり倒叙トリック。そう油断して「湯川がアリバイを破れば終わりか」と思ったら足をすくわれる構成の妙。
容疑者の仕掛けたトリックはひとつではないので、すべて見抜ける人がいたら天才かも、と思う。
なにしろ、容疑者は犯人さえだます徹底ぶり。倒叙にして叙述トリックときている。
湯川はもちろん真相にたどり着く。しかし、いつものようなクールな解決は、彼のものにならない。
上にも書いたが、容疑者はすべてが暴かれても犯人を守り通す方程式を完成させていたから。
それだけの頭脳を持ちながら、「かばわれる犯人の気持ち」に思い至らなかった彼の慟哭が痛々しい。
湯川が真相を告げなくても、結果は同じだっただろうと私は思う。


結論。面白かった。
ちなみにうちの家人は冒頭で挙げた「ちょっと向かない人」の2と3に相当するが、それでも面白かったと言っている。
なので、これはイケるぜ(ぐっ、と広くお勧めしても大丈夫かなと思っている。
…だめかもしれないのは、薫ファンだけかな。




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椿三十郎 [映画感想]

ショッカーマニア2工作員たちは今日も元気です。


黒澤監督の作品は、七人の侍しか見たことが無い。
年齢的に邦画黄金期を知らないのだから仕方がないが、積極的に見ようと思ったこともないので感想を述べることもできない。
もっとも、昔は「邦画は暗いし、話がよくわからない」と思っていたから、見るわけがないのだが。
見始めたのは「踊る大走査線」から。
あのあたりを境に、私の好きなテンポが良くてスカッとして笑い要素も十分ある邦画が増えたと思う。

さて。椿三十郎。
初めは全く興味がなかった。森田監督が苦手なのが、最たる理由だが。
かの人の作品は、奇をてらいすぎているというか…悪趣味な演出がけっこうあって。
何度がドン引きして以来、見ていなかった。
それが今回見てみようと思ったのは。監督が「昔のシナリオを、まったく手をいれずに使った」と明言していたから。

そもそも、リメイクは必ず前作と比べられる宿命にある。
ましてその対象は映画監督の神様と言っても過言ではない人。
それが判ってあえてシナリオを変えないリメイクに挑戦するって。
いったい何がしたいんだ森田監督!というのが、見てみようと思った動機。

感想を、ネタばれにならないよう書いてみる。
ヒトコトで言うとコメディ時代劇だった。
ポテチ片手に家族で楽しく見られると、太鼓判を押したい。
お話自体はとてもシリアス。悪人がいて、上層部の腐敗を憂う若侍がいて。
イノシシのごとく突っ走りそうになる若者を手助けするのが織田三十郎という時点で、暗くなりようがない気がするんだが。

面白かったのが、端役の演出。
どうも、個別にキャラ立てする気がなかったんじゃないかと思う。
若侍も悪役も、終始グループで動かされていた感じがする。
とくに若者衆。いつも一塊でうろちょろしているので、途中から十姉妹の群れに見えてくる始末。

三船三十郎はさぞかし重厚な演技だろうし、黒沢演出は研ぎ澄まされた緊張感がラストまで続くのだろう。
見てないからあくまで想像だが、本家を知ってる人には「?」だったんじゃないかと想像する。
私はこれから見ようと思う。この順番で見比べるのは相当楽しそうだと思うのだが、どうだろう?


タグ:椿三十郎
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